「モバイル広告とマーケティング」をテーマに勉強会を開催しました。

スマートフォンの躍進により、2011年も引き続き要注目のモバイルについて、「モバイル広告とマーケティング」と題しまして、株式会社ディーツーコミュニケーションズ 総轄上席エキスパート 三石剛由様、株式会社アトランティス 代表取締役社長CEO 木村新司様の両名をお招きし、5月27日に開催いたしました。

三石様からは、これまでの標準機(ガラケー)を中心に、ユーザーのモバイル利用の概況、マーケティング活用事例、スマホを含めた今後の見通しについてお話をいただきました。

また、木村様からは、立ち上がりつつあるスマホにおける広告の現況の解説が実際の数値とともに紹介され、貴重な機会となりました。
いくつかをこの場で簡単にご紹介させていただきたいと思います。

  • 概況としては、モバイルは若年層を中心にTVに次ぐメディアになっており、広告市場も右肩上がりの成長が続いている。
  • ユーザー側では、76世代、86世代、96世代といわれるような、メディア接触傾向が異なっており、ターゲティングに応じたマーケティングや出稿戦略が必要。出稿側では、モバイル広告の半分程度が、モバイルコンテンツ提供社によるもので、一般企業の出稿は全体の半分程度に過ぎず、まだまだ活用余地が残っている状況。
  • 特に大手ナショナルクライアントの事例が多く、金額的にも規模の大きめのものが多い様子。ケータイクーポン、位置情報活用によるコマース、イベント開催などリアルと絡めた販促企画など様々なパターンの事例や実績が出てきており、特にファーストフード業界でのクーポン利用率は、これまでの紙のクーポンを既に大きく逆転していることが印象的でした。
  • 一方、スマートフォン広告に関してはまだまだ初期段階で、アドネットワーク先行で立ち上がってきており、リッチアドやリワード広告等、今後伸びてくるであろうと予測されている。広告主についてはまだ少なく、大手クライアントが先行して事例を形成している。
  • 現状はアーリーアダプター中心に拡大しているスマートフォンだが、すでに数千万台単位となってきており、また既存のガラケーと比べてメディア接触時間が圧倒的に長いため、2011年後半にキャズムを超えると予測されている。早い段階からテスト出稿を行い、その後集中投下していける展開を考えるとよいのではないかとのことでした。

ご参加された皆様ありがとうございました。
次回の定例の勉強会は6月24日(金)に、「IPv4アドレス枯渇問題と今後の展望」をテーマに開催予定です。ご興味がありましたら、ぜひご参加くださいますようお願いいたします。

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